オオ、ジュニア!

~ありふれた少女の非凡な一日~

study is not study

SSというモノをご存知だろうか?

ショートストーリーという台本形式で書かれる二次創作物の事である。

僕はSSを読むために原作やアニメを視聴するぐらいにこれが好きだ。"アイドルマスター"などはその主たる例である。

一時期その書式に倣って"妄想ツイート"なるものを頻繁にしていたのだが、「気持ち悪い」「きしょい」などというとてもありがたい評価を身内にされていた。

……どうやら"登場人物の男=僕"という認識をされてしまっていたようだ。

まぁこの誤解が無くとも同様の評価を頂いたのだろうが、なんとなく釈然としない。

とりあえず僕がここで何が言いたいかというと「やよいは天使」だってコトだ。

 

 

"聡明なヒト"になりたい。

頭が良い・賢い・頭が切れる・エトセトラ・エトセトラ……。

このように"インテリジェンス"という言葉には多くの同義語があるが、その中でも僕は特に聡明な方になりたい。

語感だけの判断になるが、聡明という形容詞は"身に馴染んだ知識が豊富"という言葉だと捉えている。

学習はそれ自体が目的ではなく、それによって広がる世界にこそに重きが置かれる。

学習によって培った知識が馴染んでいるからこそ得られる"気品"が確かにそこにある。

聡明なヒトはそれを体現しているように感ずるのだ。

しかし僕はどうあがいても賢しいヒトにしかなれない。

尊いはずの知識をツールとしてしか使えていないように感ずるのだ。

僕の蓄えた知識は浅く、薄く、小汚くなってしまっている。

 

阿呆というのはそれだけで罪である。

一口に阿呆と言っても色々な意味合いがある。

関西圏では悪い意味どころか、むしろ褒め言葉にすらなるパターンもある。

(僕はそれを"アホ"と表記して"阿呆"と区別している。)

それでは阿呆とは一体どんなヒトを指すのだろうか。

"知識が乏しい"という事ではなく"想像力の欠如"がその最たる条件だと思う。

想像力が無いから多くの事に気付けないし見えてこないのだ。

感情も、立場も、影響も、責任も……。

「自分すら見えていないのではないのだろうか?」と思うこともある。

だから素っ頓狂な事を口にしたり、行動に移したりしてしまう。

 嗚呼、阿呆だけにはなりたくない。

いや、待てよ。もしかすると僕は、僕が阿呆という事にすら気付いていないのかもしれない。……無知というのはこんなにも恐ろしいのか。

傍観者としての自分が僕の中に居てくれれば楽なのだが……それはそれでまるで狂人か。

 

 

男「お前が恋愛相談なんて珍しいな。雪でも降るんじゃないか?」

女「うるさいなぁ……」

男「んで?相手はどんな男なんだ?」

女「デート誘ったりさ、いくらアプローチしても気付いてくれないんだよね」

男「ふーん。そんな鈍感男って本当にいるんだな」

女「もういっそのコトって思って、本人に恋愛相談してるんだけど……」

  

男「それって……まさか!?」

女「バカ……///」

 

男「……誰?」

女「死ね阿呆!」