オオ、ジュニア!

~ありふれた少女の非凡な一日~

2013-01-01から1年間の記事一覧

どこまでも丁寧に

前回のエントリの通り革細工を始めたのだけれど、手抜きのを一つ、拘ったものを一つ作り終えたのでとりあえずの感想を書こうかなと思います。 なんとなく敷居が高いと感じていた革細工。しかし、いざやってみると「丁寧さ」だけが必要で、本やネットの知識と…

可愛い人になりたい

僕は努力をしたことがない。 「つらいけどがんばる」みたいな根性を発揮する前に「つらいなら止めてしまえ」と思ってしまう。おかげで悔し涙を流した経験なんて一度もない。何事も楽しめる範囲でしかやってこなかったし、今まではそれでどうにかなってきた。…

チントンシャンテントン

三味線の擬音らしいですね。スーパーで流れていたクリスマスソングを耳にして、ふと思い浮かんだのだけれど概ね的外れ。試しにチントンシャンと鳴らして空を滑るサンタクロースを空想してみたけれど、やっぱりなんだか間抜けだ。 先日、健康診断を受けに行っ…

野生のヒトコブラクダは絶滅しました。

台風の行方に思いを馳せたり駱駝について調べたりしていたら、いつの間にか季節が変わっていた。要するにのんべんだらりと過ごしてしまっている。概ね退屈。足元で鳴る枯れ葉の擦れる音もなんだか耳障り。北の地はもう寒い。 先日、友人とビールを飲みに行っ…

およそ人というものに騙されたことがない

書くためのファクトが無さ過ぎたというのが主因ではあるものの、文章を思うように書けない事案が発生したので、酷く参っている。こうなったらブログの更新速度を上げて再訓練してみようかと画策している次第である。あの時、せめて文章の構成力だけあればま…

冬のミルクは純粋すぎるから

"お見送り"は見送る側の名残惜しさから行われる行為だし、"お出迎え"は早く会いたい気持ちがその人の足を運ばせる。そんな当たり前のことを思い出して、ついさっきまで忘れてしまっていたことに驚いている。 ”日常”という言葉やイメージに対してあまり良い顔…

無題

最初に。 現在、精神が散らかっている状態のままでこの記事を書いているので、書き方と内容がお察しなものとなってしまっている。 しかしながら、このブログの目的である"記録"という側面に立ち返って、書き留めておくこととする。 「『頑張ってけど駄目でし…

理由なんか無いさ、おまえが欲しい

四通程返信していない手紙が溜まっているが、ついにぼちぼち書けそうな気がしている。 さて、何を書こうか。 好奇心と恐怖は隣接している。 これは"怖いもの見たさ"という言葉がわかり易く指してくれているので、皆様ご存知のことであろう。 例えば未知なる…

日が当たれば、影が違う、色が違う、光が変わる

今朝、鏡の前で紙を乾かしていると限りなく白髪っぽい毛が一本あったので、「どうせ光の反射でそう見えるだけだろう」と高をくくりながら抜いてみると、本当に白髪でした。紛うことなき白髪。ザ・白髪。 人生初白髪は、白髪独特の(特に黒髪と白髪のグラデー…

行かないで、行かないでよ、記憶の向こうへ

今日は予期せぬ事で記憶のトリガーが引かれて、参った。こういう時に寄り掛かる相手が見当たらないのが、一層つらみを増している。「助けて」なんて言おうと思えば言えるのだけれど、「なにを、どう、助けて欲しいのか」を思索すると、自ずと何も言えなくな…

君の優しさに埋もれていた僕は

言うつらみと言わないつらみの板挟みになることが多くて、結果として寡黙になりつつある。思慮深くなったとも言えなくはないけれど、言えないだけなのできっと違うのだろう。僕はいま"泣いてみたい欲求"に蝕まれている。 つい先日には、ほんのあともう少しで…

サンデーズのSマークが目印さ

IPA(インディア・ペール・エール)という麦酒を知ってからというものの、僕の麦酒欲求が頭を擡げている。 とても佳いビールなので、所謂普通のビールに飽きてしまった方は、是非。 ベアードビール スルガベイインペリアルIPA出版社/メーカー: 合資会社ベア…

僕が旅に出る理由は、だいたい百個ぐらいあって。

夏の夜が深まると同時に降り始めた雨が、いやに切なく感じる。 そういえば、夏が単純に楽しいだけでなくなったのは、いつからだろうか。 夏が来る度に夏が複雑になってしまって、楽しくなったり切なくなったり幸せになったり悲しくなったりしてしまう。 良く…

きず、がんばってるとつくみたい

万年筆を洗浄して、インキも黒からブルーブラックに変えてみた。乾いた後の色合いがとても佳い。鞄の中身もガラリと入れ換えた。お手軽なNEW僕の出来上がりである。その勢いのまま、身辺整理なぞをしてみた。全てのモノを正しい位置に帰してあげると、同時に…

愛してないなら、もうここへ来ないでほしいの

ふと。 いつか彼女が言った言葉とか、あの時に思い描いていた今日とかを、思い出してしまった。 そういえば、彼女の事を思い出すのは久しい気がする。 過去になっているのは既知だけれど、不意に泣けそうな気になってしまう。 受け入れたつもりだったんだけ…

私はエスプレッソが好きだ。

昨晩から明朝に掛けて、敬愛するF氏とSkypeなぞをしていたのだが、その中で彼が本を朗読する、という一幕があった。それが抱腹絶倒してしまう程に面白かったので、読まれた本を思わず購入してしまった。今度は、落ち着いて、文字を目で追って、読む。面白い…

頭の中ではいよいよたいへんなことが起こっています

先日、目が覚めると枕元で蟻が大名行列をしていた。 それだけでもかなり面白いのだけれど、彼らが目指す先を辿ってみると目的地はビールの空き瓶で、しかもお高い方のビールにより群がっていて概ね愉快。 虫にも味って分かるんだろうかね。 眼鏡を新調してか…

(酔生夢死)のまま

先日、このブログを友人に見せてみたところ、一人には「エッセイだね」と言われ、一人には「なんか今から死ぬみてぇ」と言われた。後者の言い分は最初よく分からなかったのだが、聞いてみると「ブログに書かれた文章が書き手(僕)の声で再生されない」という…

待ってろ、未来。すぐに行く。

最近は動画やら曲やらを紹介する為だけに、このブログを書いている気がする。 御多分に漏れず、今回もそのような記事になる予定なのだけれど、別にいいか。 しかし、こんな事を最初に書いてしまうと、今から書く事を軽んじてしまっても、まぁ仕方ないか。 さ…

夜の公園は少し冷えるから、手を繋ぐだけで分かり合えたりする

先日、酷く胸焼けする夢を見てしまってから、どうにも調子が悪い。 あの夢特有の浮遊感とか、頭を撫でる細い指の感触とか、いつもの声とか。 あの日から僕は、頭の中にある歩幅のようなものが確定的にズレてしまって、もうどうしようもなくなってしまった。 …

その髪の毛で、その唇で、いつかの誰かの感触を君は思い出している

僕は手紙が好きだ。 僕に宛てられたものを読むのは当然ながら、書くのも好きだ。 その中でもいっとう良いのが、やりとりを重ねるにつれ、その人の名前を書くのが上手になること。 それだけの為に手紙を書いても良いくらいに、これがまた好い。 自分の名前は…

好きな人のてのひらがすぐそこにある、そんな毎日

つい先日、知り合いの女の子に身の覚えの無い謝罪をされ、ケーキなぞを頂いた。 どうやら"僕が彼女らに対しある事がきっかけで怒っている"と、思ったらしい。 キョトンとしながら全く怒っていないとの旨を伝えると、安心からか一人泣き出してしまった。 「な…

遺書を書いていたつもりが、ラブレターみたいになってしまって

写真の整理なんてものをしてみた。 これをやる度に"しにたみ"が増すので、「次は死ぬ前にやろう」などと思っている。 今回もご多分に漏れず、微かな"しにたみ"を感じている。 写真に残っていた落書きとそれを描いた月日をリンクさせただけなのに。 何ヶ月か…

残しておいたイチゴ食べて、クスリと笑う

僕は折り紙を綺麗に折れた試しが無い。 幼少の頃から、教本の言う通りにやってみても、てんで上手くいかない。 基本中の基本であろう鶴でさえまともに折れないので、小学校の頃にクラスで千羽鶴を作ることとなった際は戦力外通告をされたっけ。 懐かしいなァ…

キッチンには、ハイライトとウイスキーグラス

親友が結婚するんだってよ。 彼は相変わらずのテンションのまま、電話越しにそんな事を言っていたよ。 同時に司会進行役なんてものを頼まれたのだけれど、一体どうなってしまうのだろう。 大事な所で噛んでしまって、彼の父から野次が飛んでくる様だけは想像…

今日は渋谷で5時

ふと頭を過った"じょっぴんがる"という単語が、僕を支配している。 "マントヒヒ"という単語に通ずる語感の良さが、好い。 調べてみると、正しくは"じょっぴんかる"で"鍵を掛ける"という意味らしい。 ああ……どうりで……。 サバンナに住む草食動物か何かだと思…

夜行性の生き物3匹

先日ボルダリングというものに挑戦してみた。 あの岩場っぽい壁を登るアレ。 「なんか登る」ぐらいの認識しかない超初心者であったが、周りの心優しい他人々のおかげで心から楽しむコトができた。 ついついこの遊びにハマってしまいそうである。 (尚、現在…

ある晴れた日、僕は一人の老人に伴われて、ふらりと街に出た

ラーメン歴40年の老人に思いを馳せながら、豚の角煮と鮪の鎌焼きを肴に麦酒を嗜んでいた。 このキラキラと光る琥珀色の飲み物の、時間を忘れる程の甘美さったら! ……んん!?空が明るい!? いつからか"何をしてもらいたいか"より、"何をしてあげたいか"に重…

ゴロワーズというタバコを吸ったことがあるかい

先日出した手紙は、どうやら無事に届いたようだ。 今となっては僕が何を書いたかを覚えていない。 きっと手紙はあとで読み返した時に赤面してしまうぐらいが、丁度良い。 秘密の共有めいた感覚が、なんだか心地良い。 酔った時にしか言えない事があるように…

ギムレットには早すぎた

明日シーリングスタンプが届くというのに、夜更かしなんてしてしまっている。 だから眠れないのかもしれないけれども。 ああ、この胸の高鳴り……童心に帰るとかこの事か。 いや、違うか。 ふとした拍子に襲い掛かってくる”思い出”と戦っている。 過去との折り…