オオ、ジュニア!

~ありふれた少女の非凡な一日~

告白

「毎日僕のために味噌汁作ってくれませんか?」

「僕と一緒のお墓に入ってください」

……などに代表される"遠回しなイカすプロポーズ"を考えている。

(実際に使う予定の有無は問題ではない。考える事に意味があるのだ。)

遠回しすぎても伝わらないし、ロマンチックさに欠けてしまうと締まらない。

ううむ。心を打つフレーズを考えるのは中々に難しい。

漫画の"プラネテス"や"鋼の錬金術師"に出てくる台詞に唯々感心するばかりである。

 

 

「頑張れ」という言葉があまり好きではない。

僕はどんな顔をしてその言葉を掛ければ良いのか分からない。

言う側の人間がなんだか偉そうに見えてしまうし、言われる側の人間がまるで頑張っていないようにも聞こえる。

言われる側の人間が「はぁ、頑張ります」としか答えられないのも頂けない。

言う側の人間は一体何を期待して言葉を掛けているのだろうか。

そもそもこんな予定調和に一体何の意味があるのか。

僕ならどちらの立場に立ったとしても居心地が悪くなってしまう。

 

確かに相手に何かやらなければいけない事がある時に、まず掛ける言葉として最も無難なものである事は認める。

しかし「頑張れ」と言ってしまうと相手を突き放してしまう気がするのだ。

「手前と自分はもう無関係だから御勝手に」と言ってしまっているように感じるのだ。

相手を気遣う言葉のはずなのに、僕の中では全く逆の意味になってしまう。

困った僕はいつも「楽しんでね」という、なんだかピントの合っていない言葉を掛ける事にしている。

それが正解かどうかは全くわからないが、どうにか捻り出した僕の最適解だ。

もっと語彙力が欲しいと切に願う今日此の頃である。

 

 

 女「印鑑どこやったっけ?」

男「知らないけど……なくしたの?」

女「かもしれない。うーん……明日100均で買うかなぁ……」

男「面倒じゃない?俺の使えば?」

女「いやいや、ダメでしょw」

男「いや、そうじゃなくてさ……」

 

男「俺の苗字になれよ」

女「えっ///」

 

女「……いやそもそも婚姻届に印鑑必要だから今探してんだろ」

男「すんません」